【イベントレポート】反応的な感情をマネジメントすることで得た新たな選択肢 Transform Step 2 – Controlling the Uncontrollable: 〜反応的な感情を自覚し、選択肢を広げる〜
「問題に対しての捉え方、考え方が変わり、自分自身の意識の向け先をシフトさせることができた。」(クリエイティブ ディレクター)
「ネガティブな感情に支配される回数が減り、いつもと違った選択を取ることができるようになった」(大手メーカー管理職)
「感情とは何か?」や「感情の扱い方」は誰も教えてくれません。学校教育でも大人になっても、学ぶ機会がありません。このような気づきを得た参加者のみなさまが、どのようにしてこの状態にたどり着いたのか。プログラムのタイトルにもなっている「反応的な感情」とは何か、プログラム中にどのような経験を得てこの気づきに繋がったのか、などご紹介していきます。
反応的な感情とは。。。
イライラ、嬉しさ、悲しみといった人の感情は、何か起きたその瞬間に湧き上がります。多くの場合、人はイライラや悲しみといったネガティブな感情を抱え続けやすいものです。しかし、その感情を抱え続け支配されていると、自分が望む結果に近づきません。
瞬間的に湧き上がる反応的な感情は、ただ体が反応しているだけ
とジェレミー・ハンターは言います。
何かが起きた瞬間、人はその事象を「快」「不快」「どちらでもない」の3つに切り分けます。そして、過去に自分が体験した何かと紐づけ、その過去のストーリーを現在に持ち込みます。その意味付けによって感情が起きて、行動に繋がる。この一連の感情と行動のメカニズムが一瞬にして体の中で起きています。
様々な気づき
今の時代は非常に多くの情報が渦巻き、人は多くのタスクを抱えて、忙しく生きています。目まぐるしい1日を送っていると、自分の感覚に意識を向けることはないまま、習慣や反応的な感情に任せて行動しがちです。
今回参加された皆さまも、非常に多忙な中でプログラムに参加してくれました。
このプログラムでは、まず自分の感覚に気づくところからスタートします。普段の自分の感覚、特に身体感覚に意識を向けること・気づくことが最初のチャレンジです。日常の中で何か起きた時に自分にどんな感覚があるのか、どんな身体反応が出るのか、自己認識力を高める練習を続けることで、参加者からこのような声が上がるようになりました。
・自分に感情がないと思っていたけど、感情があることに気づいた
・身体が出していたサインをずっと見逃していた
・参加者同士の対話、共有から「そういう気づきかたもあるのか」と学び、自分もやってみようと思った。
・身体感覚に意識を向けることになれていないからこそ、学びに貪欲になれた
少しずつ感覚に意識を向けることに慣れ、自分の内側で何が起きているのか認識できるようになってくると、自分で選択肢がつくれるようになります。自分に起きていることへの対処の仕方がわかってくるので、行動を変えることに繋がります。
約3か月間のプログラムを通して、今までどのように扱うのが良いのかわからなかった感情への対処法を身につけることで、自分の中に余白も生まれます。余白が生まれることで、自分だけではなく、周りの人達への影響度が変化した方も多数いらっしゃいます。
参加者のなかには、同じ会社で上司・部下の関係性の方もいらっしゃいました。その方達は、「同じプログラムに参加することで、二人の間に共通言語ができ、会話の質が変わった。相手を変えようとするのではなく、それぞれが自分自身に向き合うことで、より良いよい繋がり・より良い関係性になった」と話してくれました。
参加者の声
・身体に出る反応に気づくことと内向きのリソースを作ることは実践的に直ぐ役立てることが出来ました。
・Step1(自己認識力を高めるためのセルフマネジメント基礎プログラム)よりも、より身体の反応に意識する内容だった
・普段の生活の中で、より自分自身が反応している身体の反応、感情に意識を向けるようになりました。ネガティブな感情である「不快」ばかりを気にしていたことに気がつき、ポジティブな「快」に目を向けるようになった。
・身体のどこで反応が発生し、どんな経験や理由付けをした結果、ネガティブな感情が生み出されているかを、より客観的に分析的に考えることによって、ネガティブな感情が軽減され、いつもと違った選択を取ることができるのではないかと思いました。
■各プログラム概要
【Step 1】セルフマネジメント
身体感覚・感情・思考のつながりを知り、自分のパターンを深く理解することにより、いままで見えなかった「選択肢」を増やすことに重点を置いた、Transformの土台となるプログラムです。
【Step 2】感情のマネジメント
焦り・恐れ・不安・怒り・無力感などに代表される、瞬間・瞬間に起こる「反応的な感情」のメカニズムを理解し、どのようにマネジメントしていくか、どのように新たな選択肢を生み出していくかを体系的に学ぶプログラムです。
【Step 3】人生におけるトランジション(転換期)
人生にはさまざまなトランジションが起こります。例えば、生、死、入学、卒業、入社、転職、独立、出会い、別れなど。
このようなことが起こった際、自分自身の内側に起きる変容(トランジション)にどのように対応していくか、「私は誰で、どんな役目があり、私には何ができるのか?」などの本質的な問いを、身体感覚・感情・思考など、自分自身の全てを使って深めていくプログラムです。