【認定ファシリテーターインタビュー】今泉千春さん
Transformの活動も丸5年が経ち一緒にセルフマネジメントを広めてくれる仲間が増えました。
認定ファシリテーターの一人、今泉 千春さんが、認定ファシリテーターになろうと思った経緯、セルフマネジメントの知識を深め、伝える立場になりたいと思った経緯など、インタビュー形式でご紹介します。
ぜひ、今後の今泉さんによるセルフマネジメントの進化も楽しみにしていてください!
これまでの経歴など、簡単に自己紹介をお願いします
大学・大学院で哲学を学んだ後、企業の人事として、主に人材・組織開発に携わってきました。夫と娘の三人家族。中国茶が大好きで台湾茶道を学んでいます。セルフマネジメントは、人材・組織開発とも、お茶の学びとも、すべて繋がっていると感じています。
あなたとTransformの出会いは?
2018年にstep 1に参加したのが始まりです。ジェレミーや稲墻さんを始め、面白い人達が集まって楽しく本質的な対話をするという印象でした。その後Step 2受講まで少し間が空きますが、節目節目で駆け込み寺のように、稲墻さんに家族やキャリアの悩みを聞いて貰っていました。何回目かの相談の際、step 2・3のタイミングかもねという話になり、2020-2021年に受講しました。いずれもとてもパワフルで、自身の人生を変えるものであると感じたと同時に、現業である企業でのリーダー育成でも大きなインパクトがもたらせるのではと考え、2022年からいくつかのプロジェクトでもTransformチームとご一緒させていただいています。また家族ともこうした学びや実践を共有したいと考え、夫もプログラムに参加したり、娘も含め家族でTransformのリトリートに参加したり、楽しく豊かな時間を共有させていただいています。
セルフマネジメントの知識を深めたい理由は?
セルフマネジメントは、自分らしく充実した人生を生きるためにとても大切なことなのに、ほとんどの学校や会社で教わりません。なので、意図的に学び、知識を深めることが重要だと考えています。
またセルフマネジメントを学び、実践する中で、次々と新しい気付きや課題が生まれるため、セルフマネジメントの学びは奥深く、終わりがないと思っています。セルフマネジメントには様々なツールやコンテンツがあり、響くもの、効くものが、人それぞれ、状況それぞれであることもとても面白く、知識を深めるモチベーションになっています。
セルフマネジメントを伝えたいと思った理由は?
セルフマネジメントで『人生を変える』というのは大げさなことでも、何かふわふわしたことでもなく、自分をよりよく知り、より自分らしく生きていくためのライフスキルを学び実践していくことだと考えています。自分らしい人生を送りたいと願いながら、仕事や家庭や色々なものを抱える中で、何かしらうまくいかないことがあるのが当たり前だと思いますし、自分もその一人です。小さなことでも何かうまくいっていない綻びをとらえ、それについての自分の感じ方や考えを覗き込み深めていくことが、自分が本当に望むことに気付くきっかけになります。多くの人が日々の小さい困りごとからそうしたきっかけを得て、自分らしく充実した人生に少しずつ近づくことができたら、素晴らしいと思っています。
会社でセルフマネジメントのミニワークショップをしていますが、皆さんの気付きや対話が毎回とても本質的で感動的です。セルフマネジメントを伝える中で、予想外のところまで気付きが深まったり広がったりすることはとても面白く、確かな手応えを感じています。
Transformのプログラムに関わっていて、自分の人生が変わったこと
プログラムを受講し、どうしたら自分のワークとライフを統合し、より自分らしい充実した人生にしていけるか?ということを考え実践するようになり、少しずつ人生が変わってきていると感じます。
Step 2を受けた時期には、仕事にやりがいを感じていましたが、多忙な業務にひどく疲れていました。Step 2で「『自分の快・不快』を観察する」という宿題がありやってみると、仕事中は『快・不快』を感じられない、ということに気付きました。正確には、仕事中に何か起きると心身が一瞬『快・不快』を感じるものの、凄いスピードで理性(頭)が『快・不快を感じないでやるべし』とかぶせて『快・不快』を打ち消してくる、ということが起きていました。原因は、『仕事において、個人的な感情を持ち込むべきではない』『やらなければならないことが沢山あるんだから、快・不快は感じずに進めた方が効率的で速い』という思い込みがあることでした。
仕事外では『快・不快』を感じていたので、自分は無意識に仕事モードとそうでないモードのチャネルを切り替えて過ごしていること、その切り替えに沢山のエネルギーを使っており、とても疲れていたことに気が付きました。また、その切り替えによってエネルギー切れを引き起こすことだけでなく、やりがいを感じている大切な仕事に対しても、自分らしくない(authenticでない)状態で向き合ってしまっていることにも気が付きました。
更にStep 3を受講して、『手放す』ことの重要さも学びました。仕事モードのチャネルが、本来の自分の価値観とは異なる『より多くのことをより早く成し遂げる』という価値観に根差していることに気が付き、現在ではこの価値観を手放していくことで、どのようにワークとライフを統合できるのか、色々と実験しています。
以前は、ワークとライフに折り合いをつけ、切り替えて生きていくことが唯一の選択肢だと思っていましたが、現在では、ワークとライフを統合することでよりよいエネルギーの使い方をしていきたいと思っています。また仕事中も心身で快・不快を感じることで、頭で考える「やりたいこと」だけでなく、自分が本当に望むことが、少しずつ見えてきていると感じています。
今後どんな活動をしたいと思っていますか?
友人や会社の同僚と共に、悩みを共有しつつ、セルフマネジメントのスキルを学んだり試したりするミニワークショップの場を持ちたいと考えています。
小学生の娘にも、早いうちからライフスキルとしてセルフマネジメントの考え方やスキルを身に付けて欲しいという願いがあり、子供や若い人向けにセルフマネジメントを伝える方法も考えてゆきたいです。
また、Transformチームと社内向けリーダーシッププログラムを実施しており、受講者のリーダーシップが変容することで組織にどのようなインパクトをもたらせるか、伴走しながら見届けることが楽しみです。
どのコンテンツが好きですか?また好きな理由は?
トランジションが好きです。とても本質的であり、またプログラム中にドラマティックな瞬間に立ち会えることがあり、大好きなコンテンツです。
3つのゾーンやIRマップも、仕事や人間関係の悩みと紐付けやすく、シンプルなツールでありながら、様々なコンテンツを学んだ後でも、新たな示唆を得られる奥深いツールだと思っています。
認定ファシリテーターになってよかったことは何ですか?
一つ目は、素晴らしい人達とのネットワークができたことです。皆さん本当に素敵で尊敬できる方達が集まっていることに加え、皆さんそれぞれに得意分野や悩みがあり、お互いから学べることが沢山あります。自身でもTransformコミュニティに貢献できることを増やしていきたいと思っています。
二つ目は、プログラム受講期間中だけでなく継続的にセルフマネジメントの学びに触れられることです。できていてもできていなくても継続的に、セルフマネジメントを実践し、学びを共有するコミュニティがあることにとても助けられています。
今一番したいこと、私のここだけは知っててほしい!
今一番したいことは、大好きなお茶とセルフマネジメントの学びとを繋げていくことです。自分の内面を整え、自然と調和し体感でいただくお茶と、思考だけでなく心身からアプローチするセルフマネジメントにはシナジーがあると感じています。まだ充分に言語化できていないので、Transformメンバーと一緒にお茶を飲みながら様々な可能性を探求していきたいです。
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