【メンバーインタビュー】千葉紘子さん

Transformの活動を始めて５年目となる今、改めてメンバーにTransformとの出会いや、セルフマネジメントやトランジションと関わってどのように人生が変わったかなど、インタビュー形式でご紹介します。

今回はTransformのメンバー 千葉紘子さん（紘子さん）のストーリーをご紹介します。

Transformとの出会い

ーでは早速ですが、紘子さんとTransformの出会いを教えてください。

千葉：実はTransform共同創業者の稲墻さんの奥様が私の留学時代からの友人で、その友人が数年前にStep1プログラム（Creating Choices~変化が大きな時代に必須となる、セルフマネジメント・リーダーシップ開発プログラム~）を紹介してくれました。一番最初に紹介してくれた時は正直、私の中でのタイミングではなかったので、やんわりお断りしていたんです（笑）でも、自分を変えたい、変えた方がいいだろうなと思ったタイミングで友人の誘いを思い出し、2018年7月に実施されたStep1プログラムに参加したことがTransformとの出会いでした。

セルフマネジメントに辿り着くまで

ー一度お断りしたのに思い出すというのも何かのご縁ですね。そういう紘子さんはどういう経歴でセルフマネジメントにたどり着いたのですか？

 

千葉：アメリカ大学卒業帰国後上京し、外資の保険代理店企業で取引信用保険などリスクマネジメント分野の損害保険を扱う営業アシスタントをしていました。その後外資のリスクコンサルティング企業に転職し、営業アシスタント兼営業として忙しい日々を送っていました。ところが職場の人間関係のストレスが原因でうつ病を発症し退職しました。

その後自宅療養を続け、仕事をすることに前向きに考えられるようになったのですが、フルタイムの仕事をするのは体力的にも人間関係に関してもすっかり自信をなくしていて。そんな折り自宅で子供達に英語を教える仕事の話をもらい、自宅でフルタイムでなければやれるかもと思い子供向け英会話教室をスタートしました。しかし3年後今度は声が出なくなる事態になってしまい教室はやむなく閉校。幸い声は出るようになりましたが、改めて健康の大事さを痛感し、夫と共同経営という形で整体サロンのFCオーナーをスタートさせました。しかしここでも過労がたたり体調を崩すなどの理由から整体サロンは別のオーナーに譲渡。

整体サロン経営時代、自分も整体師として施術を行っていました。施術中お客様が会話をしてリラックスできると明らかに身体のコリがほぐれる事を体験。内側からのケアとして話を聴く仕事に関心があった事と、従業員のキャリアを考え1on1をする上で体型的に学べるものとして取得したキャリアコンサルタント資格を活かして次に進もうとフリーランスとして活動し始めました。現在は個人面談を中心に研修講師やセミナーを実施したり、キャリア教育推進団体のメンバーとしても活動しながら、2019年にTransformに仲間入りしました。

 

メンバーになるきっかけ

ー様々な業種を経験された背景にはそんなストーリーがあったんですね。そんな紘子さんですが、セルフマネジメントのいち実践者として、メンバーになろうと思った理由は？

 

千葉：これまで参加したTransformのプログラムで私自身の考え方や思考の巡らせ方が変わったことで、それまで感じていた生きづらさみたいなものが解けていく感覚を味わいました。「この経験を必要としている人が世の中にはもっとたくさんいる、でも知らない人も多い、それはダメだ！」と思い、伝える側として関わりたいと考えるようになったんです。

またメンバーとして関わり続けることでセルフマネジメントに対する自分の理解や体験も深まり、より豊かな人生を送れるようになるんじゃないかとTransformメンバーとの話を通じて感じていました。

何よりメンバーの居心地の良さ、人間性の豊かさがとても魅力的で。私の人生をこんなに生きやすくするきっかけをくれたTransformに何かできることはないかと考えていました。

そんなタイミングで友人が「サポートしてくれる人探してるんだけど、興味ある？」と声をかけてくれて。「チャンス！」とばかりにサポート内容などの詳細は二の次で「やる！」と決めメンバーに入りました。

 

ー要所要所でご友人からの絶妙なパスが来てそれをしかと受け止めている感じですね。そんな中今一番したいこと、私のここだけは知っててほしい！ということは何ですか？

 

千葉：今一番したいことは地方移住をして、自分自身に「余白」を持たせながら生活を送ることです。緑に囲まれた生活、美味しい野菜、自然の景観、住みやすい環境を欲している自分がいます。都内は便利で好きなところもありますが、やっぱり自然が生活に組み込まれている環境が心身の健康には大切だと感じて、移住したい欲が沸騰中です。

もともとコーヒーが大好きで自家焙煎もしていたことがあるので、移住先で珈琲豆を煎って、まったり自宅カフェを謳歌したいです（笑）

 

Transform x 人生の変化

ー「余白」が作れる環境は大事ですよね。紘子さんがTransformのプログラムに関わっていて、自分の人生が変わったことはなんですか？

 

千葉：忘れもしないStep1初日の話です。当時コロナ前だったので湯河原で終日使った対面プログラムに参加した夕方、急遽予定になかった夕食会が決まりました。ジェレミー達はもちろん他の参加者も大半の方が参加表明している中、1人とても悩んでました。なぜなら夫にはプログラムが終わったら帰るので、帰ってから一緒に夕飯を食べると伝えている手前、予定変更することに、「急に変更したら夫はイライラするんじゃないか」とか「夕飯の支度何もしてないけど大丈夫かな」とモヤモヤしていたんです。

それをジェレミーに話したところ、「聞いてみないとわからないよね？」と一言。

その時の私には「電話をして確認する」という選択肢が全く浮かんでおらず、その一言でまずガツンとやられた感じ。そしてイライラされたらいやだなと思いながら恐る恐る夫に電話をかけると快く「楽しんでおいでよ～！」と快諾。元々、そういったことでイライラするような夫ではありません。なのに、私が勝手に「夕飯を急に外食にすると言ったら夫はイライラする」と思い込んでいたので、夫の反応にもガツンとやられた感じで（笑）「自分で勝手に思い込んでただけで実際は違う」というのは私にとってはインパクト大でした。このエピソードはジェレミーの書籍（182ページ）にも掲載されるほどジェレミー達にとっても良い事例だったようです。

そこからはプログラムで学んだIRマップをできるだけ日常に取りいれて、徐々に自分の内側で起きている事を観察・認識できるようになりました。

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IRマップとは？

意図しなかった結果（望まない結果）が起きた時、自分の内側で何が起きていたのか、また意図する結果にするにはどのフェーズに変化をもたらさないといけないかが可視化できるツールです。

 

図１：「望まない結果」から考えたIRマップ（2022年）

 

図２：「意図」から考えたIRマップ（2022年）

 

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私は割と頭に勝手にストーリーが浮かび、その現実ではないストーリーに捉われて落ち込んだりイライラしたりと感情が揺れ動きやすく、人の評価や顔色を過剰に気にしやすかったのですが、初日のあの日から約3年、今ではかなり改善されて、自分自身生きやすくなったな～と実感しています。

また経歴でもお話した通り、頑張っては体調崩して休む、良くなったら頑張って体調崩して休むのパターンを断ち切るために戦略的な休息を取ることやレジリエンスを保つリソースを実践し続けています。そのおかげで頑張るボーダーラインのようなものがわかり、ひどく体調を崩すようなこともなくなりました。

ジェレミーの授業は「人生を変える授業」と言われますが、本当にそうだと実感している生徒の一人だと思っています。

さらに、Transformのメンバーとしてサポートする中で、参加者やメンバーとの関わりがより一層学びを深め、良いプロセスを循環できている事も大きな要因であり、大きな変化です。今は自分でちゃんと自分をマネジメントできている感覚やできる安心感もあり、心が豊かになっている感覚を味わえています。

 

今後の担う役割は？

ーでは最後に今後Transformのメンバーとして担う役割は何だと思いますか？

 

千葉：Transformが提供するセルフマネジメントプログラムの良さや効果は身をもって体験しています。だからこそ過去の自分のように必要としている多くの方に届ける事が役割だと考えています。また一朝一夕で劇的な変化をするというものでもなく、継続的に実践することが大事になってくるので、既にプログラムに参加してくださった方のサポーターとしての役割も担っていると考えています。また、生きづらかった人生から自分らしい人生を送れるようになった者として、セルフマネジメントの実践者であり続けることも重要な役割だと感じています。

同時に今メインではキャリアコンサルタントとして個別相談やセミナーなどを行っていますが、セルフマネジメントのスキルを知っているともっといいのに！と思う場面が多くあります。キャリアやライフプランなどの悩みを抱えるクライアントが自分らしく考え、決断し、豊かな人生を送れるように、セルフマネジメントの考え方やスキルを伝えながらサポートしていきたいと思っています。

 

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紘子さんのエピソードが記載されている書籍

ドラッカー・スクールのセルフマネジメント教室 ―― Transform Your Results

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