mindful.org記事 2/3:あなたのマインドセットは硬直していますか?

ジェレミー・ハンターがmindful.orgに寄稿した記事を日本語訳にしてご紹介いたします。
mindful.orgオリジナルの記事(英語)はこちらからご覧いただけます。

本日は第2回目の記事をご紹介です。

 

第1回はこちら:mindful.org記事 1/3:成功したいときに自分自身に問いかける「7つの質問」

 

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Is Your Mindset Fixed? あなたのマインドセットは硬直していますか?

The questions express underlying mindsets, our implicit, and often non-conscious views we hold about the world. The first set of questions express a view of fixed mindset and easily downshifts to a judgmental, critical, self-oriented view of the world. According to the fixed mindset, talent, intelligence, wealth, power or love are in-born and predetermined. You have it or you don’t. If you win, I lose.
これらの質問は、私たちが観ている世界について持っている根本的な考え方、暗黙的で意識していないマインドセットなどを表現します。最初の質問群(第1回記事参照)は硬直的なマインドセットの視点です。批判的かつジャッジしがちで、自分視点で世界を見ることに簡単にシフトダウンしてしまいます。硬直的なマインドセットは、才能・知性・富・権力・愛などは生まれつき決定されたもので、変えられないという視点を持ちます。持っているか持っていないか。勝つか負けるかなのです。

 

So if you have it, then you must constantly defend it because it is under threat from others who might take it or be better than you. Failure is to be avoided, so risk-taking becomes verboten, which leads to a dearth of learning. In time, comes stagnation.
ですので、もしあなたがそれら(才能・知性・富・権力・愛など)を持っているのであれば、他者に奪い取られる恐れがあります。狙っている人たちから常に死守しなければいけません。失敗は避けなければいけないので、リスクを取らないようになります。そして学習する機会が減っていき、やがて停滞につながります。

 

A fixed-mindset boss has conditioned his people to not challenge his delicate ego. They expend enormous energy avoiding the minefield of his reactive emotions. In this tense environment, there’s little resource left for flourishing. People who succumb to fixed mindset spend considerable energy defending their position, image or identity.
硬直的なマインドセットを持つ上司は、部下が持っているデリケートなエゴ(自尊心)に挑まないように制約します。部下たちは、上司の反応的感情の地雷を避けることに多くのエネルギーを費やします。この張り詰めた環境の中では、成功するためのリソースはほとんど残っていません。硬直的なマインドセットに屈している人は、自分自身のポジション、イメージやアイデンティティを守るために、非常に多くのエネルギーを使っているのです。

 

They create narcissistic environments where attention is focused on preserving their self-image rather than producing the best possible outcome. Life becomes a tense game of survival.
彼らは、可能な限りベストな結果を作り出すことよりも、自己イメージを保つことに注意を集中しており、自己陶酔的な環境を作り出します。人生は、張り詰めた生き残りのためのゲームとなっていくのです。

 

Effort and feedback are in a continual dialogue. From this, possibilities emerge that were unseen at the outset. A new future can be created.
努力とフィードバックは継続的な会話の中にあります。このことから、初めは見えなかった可能性が現れてきます。新しい未来を作ることができるのです。

 

The second set of questions express a view that resources can be grown. This approach is oriented toward curiosity, engagement and connection. Here, talents can be fostered, compatibility can be enhanced. Learning and effort trump innate talent and ego. Effort and feedback are in a continual dialogue. From this, possibilities emerge that were unseen at the outset. A new future can be created.
二つ目の質問群は、私たちのリソースは成長し増やすことができるという視点に立っています。このアプローチでは、好奇心・エンゲージメント・コネクションなどに視点を向けます。才能は育てることができ、適合性はさらに高めることが可能です。学びや努力は生来の才能やエゴに勝つことができるのです。努力とフィードバックは継続的な会話の中にあります。このことから、初めは見えなかった可能性が現れてきます。新しい未来を作ることができるのです。

 

第3回につづく