【イベントレポート】Transform Step1: Creating Choices~変化が大きな時代に必須となる、 セルフマネジメント・リーダーシップ開発プログラム~

4月8日から6月17日までおこなわれたTransformプログラム Step1は、初の平日夜開催となりました。平日の夜ということもあり、仕事を終わらせてから参加される方が多く、仕事モードから変化していくさまがとても印象的でした。

 

身体感覚の大切さとパワフルさ

 

プログラムの中で自分の内側や身体感覚に意識を向けるエクササイズとして、深呼吸を行いました。

深呼吸で自分の内側に意識を向けるというと、スピリチュアルな印象もあるかもしれません。
しかし、「今この瞬間の自分の状態」に気づき、良い状態にシフトするために、深呼吸は実践的なツールになります。
日頃呼吸に意識を向ける習慣がない方々にはインパクトが大きく、このプログラムに参加する際のスイッチの切り替えになるだけではなく、日常の中でも意識的に取り入れることで、

 ー部下とのコミュニケーションが改善した。

 ー大切なプレゼン前などにやると、緊張が解け、落ち着いて対処できた。

 ー深呼吸をするだけでスッキリして驚いた。簡単なことなのにやろうとしていなかった。
 ーイラッとする場面でほんの数秒この深呼吸をするだけで、自分の中にゆとりができた。  これからも積極的に深呼吸を続けたいと思った。

などの感想が聞かれました。

 

 

発言や共有を通して、学びを深める

 

各セッションの大半の時間は、参加者同士が発言する時間です。様々なワークや実践を通して気づいたことや、誰かの発言に対して感想を共有したり、フィードバックをしていきます。

 

例えば、リソーシングのエクササイズをやった際、「自分は過去に行った思い出の場所や過去の楽しかったことばかり浮かんで、過去にしがみついているような感覚がした。」と共有した方に対して、別の参加者が「過去にしがみつくというより、今でも良かったと思い出せる場所があるというのは、素敵だと思う。」という意見を伝えました。共有してくれた方は「自分はネガティブな方に意識がいってしまい、そんな視点を持てなかった。そういう捉え方もできるし、少し気持ちが楽になる。」と話をしてくれました。

 

自分一人で考えていても発想が広がらないことや、問題解決の糸口が見つからないことも多い一方で、誰かの発言を通して、その例が自分ごとのように感じられたり、他者の視点が加わることで理解に深みが出てくることもあります。率直な意見を伝え合うことで、新たな学びを得ることもありますし、感情が動くこともあります。

プログラムの前半は若干かたさがありましたが、回が進むにつれて参加者の表情は驚くほど穏やかになり、発言に深みが出たり、自分にゆとり(スペース)を持ちながら参加していたように感じます。

 

望まない結果、望む結果になるフレーム

 

誰もが好ましくない状態に陥ったり、期待する結果を得られないことがあります。この「望まない結果」を「望む結果」にするためにIntention Result Map(IR マップ)というフレームを活用します。

このフレームを何度も使うことで、「そもそも自分が望む結果は何か?」「今それが上手くいっていないとしたら、自分はどこに意識を向けエネルギーを使っていたのか?」「どんな選択肢があると思っていたのか?」など、「今ある結果がどうして生じたのか」を分析し「それをどう望む結果へと変えていけるのか?」と可能性を広げる練習ができます。

 

このIRマップの実践により、「自分が休まず頑張り続けることが結果を出すために必須条件だと思っていたけど、実はそうじゃなかった」「自分の正しいと思っていたことは過去の成功体験を今に適応することだと信じていたけど、今それが通用するとは限らないことがわかった」など、多くの参加者が新たな気づきを得、また、周囲の変化を実感されていました。

 

変化が激しく、様々な情報に翻弄されやすい今だからこそ、一旦自分に意識を向けて見つめ直す。そして、新しい選択肢から行動する。そんな機会を感じていただくプログラムになったと思います。